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CWシナリオ リューン連続殺人事件(仮題) プロットというかまとめ?

すわろんのカードワースシナリオ製作日誌の総括です。本編?はこちらのブログで。
ブログの記事がある程度進んだらまとめて反映します。あいまいな部分は省略。
現在の最終反映回 : 第33回


○作業手順
1.テーマ[大黒柱]を決める
2.諸々の設定・展開を考える[設計予定を組む]
3.設定・展開の整理と調整[構造設計をする]
4.素材収集、素材自作[建築資材を集める]
5.エディター作業[筋肉盛り上がり汗の(以下略)]

現在は工程3の入り口あたりまで終わりました。



○主題、テーマ
暫定テーマ(別名 情熱燃料) : 「殺人事件調査型ヒロイン萌えシナリオ(教会の妖姫リスペクト)」
ヒロイン萌えは消えてなくなりました。

採用テーマ(主題としてのテーマ) : 「主観に依存する正義とその脆弱性」
・登場人物がそれぞれ持つ異なった義を対照的に描く
・いずれも完全たり得ず、個人の感性に依った脆いもの
・正義を主張する危うさ、自分の正義に固執する愚かさ



○大まかな話の流れ
 : 殺人事件の調査を依頼されて、
 : リューンを調べて犯人を捜して、
 : プレイヤーが「こいつだ!」と思ったら依頼人に犯人として報告して、
 : 報酬をもらってシナリオクリア。

そんな凡作です。



○殺人事件の概要
被害者は実力のある権力者だったが、権力闘争に敗れて暗殺された。
対抗勢力の圧力や贈賄に加え、被害者が平民の出であったため治安隊は動かず、
治安隊が事件捜査を放棄したので冒険者たちに捜査依頼が舞い込む。


とある権力者(被害者@)が魔法研究者の研究を批判。
それはもうグザグザのズタボロに否定したので、
研究に命をかける真性のマッドマジシャンだった魔法使いは
被害者@を殺害。それ以降からタガがはずれ、気に食わないものは殺したくなる。


長くて読みにくいので箇条書きにします。
PCが関わらないイベントの概要です。
実際にはプレイヤーの選択によりストーリーは変化します。

・魔術研究者リロイ・エフレイムは墓地の管理人ゲオルグの協力の下、
 ネガティブパワー・ポジティブパワーの存在を確信
・生者が多くなりすぎ、リューン周辺のパワーバランスが崩れかけていることを発見
・メイザース商会が墓地の立地環境に注目し、街道から近く新たなリューンの窓口になりうる
 場所に新店舗建設を計画、司祭に交渉を持ちかける
・これ以上パワーバランスが崩れることを恐れ、リロイは商会幹部に接触する
・まったく相手にされないが何度も食い下がり、
 しつこさに辟易した理事はリロイの住居兼研究所へ放火を指示する
・犯人は怒り、当初のリューンを守るという正義の中に商会への復讐も組み込まれる
・まずはじめに、ワンマン会長として知られるセオドアを殺害したが、セオドアは年をとって
 引退したも同然だったため商会の運営には何の影響も出なかった
・その後、自身の研究所に放火した盗賊ギルド員のシシュオスを殺害
・メンバーが殺されたことを受け、盗賊ギルドが報復のために犯人を捜査し始める
・独自に事件を調査していた魔術師レナードがリロイに接触、口封じの為これを殺害
・盗賊ギルドの捜査で、ギルド員の最近の依頼対象であったゲオルグが容疑者として浮上し、
 盗賊ギルドは報復のため彼を殺害。セオドア殺しと同一犯に見せかけるため死体を損壊した
・リロイはセオドアの死を知って深く自責するが、術式を完成させることが供養になると信じ、
 翌日を決行日として定める
・術式は完成し、リロイの復讐と正義は終わった。
・彼はリューンを離れることを決め、身一つで街道の向こうへと旅立っていった。



○エンディング分岐について
PCたちが得た情報やその選択によって、エンディングを変化。

@事件の真相を突き止め、リロイを犯人として特定する
いわゆるトゥルーエンドです。最終日のリロイの回復術式に立ち会う。
その後、彼を捕まえて依頼者に突き出すなり、見逃すなりの選択をプレイヤーにさせる。

Aリロイ以外を犯人として報告する
ダミーとして用意した犯人を依頼者に報告。
最短で初日の捜査を終えた段階でこのエンディングに到達可能。



○登場人物
依頼者 : セシリア
被害者@の妻。夫の死の真相を求めて冒険者を頼る。
今でこそ金持ち未亡人だが、夫と同じく平民の出身であり、良識ある人間。
身分制にとらわれる治安隊を苦々しく思っている。

依頼者の娘 : クリミア
ヒロイン萌え要員  ヒロイン萌えは消えてなくなりました。
一代で成功を収めた父の手腕とその生き様に強烈な敬意と憧れを持ち、いわゆるファザコンの気がある。
父の死に大きなショックを受けており、犯人は絶対に許さないと心に決めている。

PCに同行する自警団員 : ネルソン
PCたちの捜査の補助をするために、自警団から派遣されてきた。
「勧善懲悪」を正義の理念とし、直情傾向のきらいがある。
それぞれのNPCたちとの正義の比較基準となる人物。
クリミアに好意を寄せており、今回の事件をきっかけに親密になりたいとも思っている。

復讐に狂った犯人 : リロイ・エフレイム
リューンのはずれに住む魔法研究家。貧しい。
最近は死霊魔術――ネクロマンシーに傾倒しており、非倫理的な研究も行う。
魔法研究こそわが命。内向的で真面目だが協調性に欠け人との接触は苦手とする。
研究のため訪れた墓地で司祭と出会い、その寛大さと穏やかさに救われる。
ネクロマンシー研究の結果、生気と死気のバランスが崩れていることに気づき、
これ以上の崩壊を止めるために、メイザース商会の墓地取り潰しに反対する。
教会の手荒な「口封じ」を受け、復讐鬼となる。
殺した相手の死体の一部を使ってバランス回復のための術式を準備しており、
彼の正義は復讐とリューンを救うことの二つが絡み合っている。

犯人の理解者であり第四の被害者 : ゲオルグ
教会組織の汚職を発見し左遷され、リューン市街はずれの墓地の管理を命じられる。
神への奉仕を生きがいにしてきたが、左遷後は墓地管理人の仕事を自身の使命と感じ、
商会の要求に対して頑として反対を貫く。
研究のため墓地を訪れた犯人に寛大な心で接し、次第に親しくなる。
リロイを息子のように思い始める一方、聖職者としての意識も捨ててはおらず、
リロイが殺人を犯したことを苦痛に感じる。
盗賊ギルドからシシュオス殺しへの関与を疑われ、報復として殺された。
死体は連続殺人(リロイの犯行)に見せかけるため、一部を欠損されている。

最初の被害者 : セオドア
リューンに系列商店をもつ富豪。
自らも貧しかった時代があり、当時の思いを今も忘れていない。
そのため、庶民のために低価格で商品を提供することを第一に考えている。
以前は剛毅な性格で商会を仕切るワンマン会長だったが加齢とともに温厚になり、
現在では実権は幹部(理事会)が握っている。
犯人魔法使いの研究をボロクソにけなしたせいで殺された。
今でもワンマン会長のイメージが残っており、犯人もそう思っていたので一番に殺された。

第二の被害者 : シシュオス
盗賊ギルドに所属する小悪党。
相棒のソールズとともに商会幹部からの依頼を受けて
ゲオルグを恐喝し、リロイの住居兼研究所を放火した。
復讐のためリロイに殺害される。

シシュオスの相棒 : ソールズ
盗賊ギルドに所属する小悪党。
シシュオスが殺されてから市内を逃げ回っている。
シシュオスに関する聞き込みが出来るように生かしておく。

第三の被害者 : レナード
リューンの魔術研究グループ「茨の棺」のメンバー。
彼もネクロマンシーを研究しており、リロイの行なっている
エネルギーバランス回復の術式の兆候を感じ取り、
独自に事件の調査を行なっていた。
しかしながらそれは犯人を断罪するためでも被害者を救うためでもなく、
彼自身の知的好奇心を満たすという「正義」を動機とした行動である。
事件に関する情報を共有することを条件に、PCたちの捜査に協力する。
魔力痕跡を追ってリロイと接触するが、口封じの為殺された。

レナードの同僚 : ハドルストン
「茨の棺」メンバーで、レナードの同僚。
レナードから連絡を受け、研究所でPCたちに魔法アイテムの販売を行なう。
要するに詰まり対策の救済装置。
また、魔術に関する情報も彼から得られる。
レナードの死亡後も引き続き調査に協力する。

ダミー犯人@ : メイザース商会理事
商会の最古参で、たびたび経営方針についてセオドアと対立していた。
彼の退陣と同時に権力を掌握、さらにセオドアの干渉を完全に無きものにするために
暗殺した……かもしれない?

ダミー犯人A : 強盗犯
犯行現場である寝室が荒らされていることから、
犯人の目的が強盗目的であった……とも考えられる?

ダミー犯人B : アンチ・メイザースの市民
セオドア退陣以降、商品の値上げが目立つ商会に対して
不満を持っている市民。貧しい。
隠居したセオドアが私腹を肥やすために裏で糸を引いていると思い込んでおり、
強欲に対する制裁のつもりで犯行を犯した……ともいえそう?

ダミー犯人C : メイザース邸の元使用人
仕事中に他の使用人とトラブルを起こして解雇され、
セオドアに対して恨みを持っている……と思われる?

ダミー犯人D : セオドアの元商売敵
メイザース商会が小さかった頃からのライバルで、
競争に敗れたことでセオドアに対して苦い思いを持っている。
現在は隠居している。



○捜査対象の場所
PCたちが捜査を行うことができる場所。
それぞれの場所や時間帯によって得られる情報が変わる。

・冒険者の宿
PCたちの本拠地です。
冒険者が多くたむろしているので、一風変わった情報が手に入る。

・メイザース邸
セシリア・クリミア親子がいる。
捜査報告などのために来ることも多くなる。
セオドアの人間関係などに関する情報が多く得らる。

・町外れの墓地
ゲオルグが管理する墓地とその事務所。
人がいないので、聞き込みには向かない。
シナリオ後半でリロイについて知るのに必須の場所。

・貧民街
いわゆるスラム。盗賊ギルドやリロイの研究所跡などがある。
盗賊ギルドには情報屋がいる。値は張るが楽に、すばやく情報を集められる。
治安が悪いのでちょっとアングラな情報が集まる。

・茨の棺
ハドルストンから魔術アイテムを買ったり、
ネクロマンシーや魔術についての情報が得られる。
人がいないので聞き込みは出来ない。

・紫陽花通り(商店通り)
リューンの商店街。
商人が集まっており、セオドアの情報を集めるのに適している。
買い物客がいるため、聞き込みも効果的。

・広場
リューン東門近くにある小さな広場。
人はあまりいない。
ネルソンとの待ち合わせに使われるくらい。

・リューン中央通り
市街の大動脈で、日中は多くの人が集まる。
さまざまな人から、さまざまな情報が聞ける。
何をするべきか迷ったらとりあえずここで聞き込みしてみると言うのもアリ。

・酒盛り場
夜に人が多く集まる。酔っ払いの情報には注意。
ここにも裏の情報屋がいるので、spに余裕があるならば利用するといい。



○捜査イベント
全てを文章で表現するのは難しいので、イベント表を作りました。
詳細はそちらでどうぞ。



○リロイの研究――死霊魔術の詳細
ヴードゥー教の黒魔術をファンタジー風味にアレンジ。
まだ概要すら決まっていません。

・生者にポジティブパワー、死者にネガティブパワー
・ポジティブパワーとネガティブパワーが相克し、世界の均衡の一端を担っている
・生物の体内や周辺でもネガティブとポジティブの循環は行われており、
 均衡が崩れると生体に変調をきたしたり霊魂に悪影響を及ぼす
・死体にポジティブパワーを流し込み、体内でネガティブパワーと相克しないように処理を施すことで死体が動く
・死体は自我を持ち、自律して行動できる
・注入されたポジティブパワーが尽きると死体は活動を停止する
・パワーの再注入は出来ず、ネガティブパワーも持たないただの肉塊となる
・ゾンビパウダーがあればゾンビ量産ウホウホ



○更新履歴
何をどこまで書いたかわかりやすいようにする自分用履歴。
2011.04.14 第33回まで反映。
 ・NPCの項目にダミー犯人を追加。
 ・イベント表を作成、追加。
2011.03.31 工程2が終了。第29回まで反映。
 ・NPCの項目に人物を追加、一部更新
 ・事件の概要を更新
 ・エンディング分岐の項目を追加
 ・捜査対象の地域の項目を追加
2010.09.16 存在を忘れそうになっていた。第21回まで反映。
 ・テーマ(採用版)を追加
 ・事件の概要を更新
 ・登場人物に左遷司祭を追加
 ・セオドアの説明を追加、魔法使いの説明を変更
 ・死霊魔術の詳細を更新
2010.08.09 はじまり。第17回まで反映。